外気温の急激な変化に皮膚上の温度受容器が正しく反応できていない

人間の皮膚上には温度受容器があり、
また体の深部にも温度センサーが存在していいます。
こうした温度調節器官が常に体温の変化を感じ取っています。

 

皮膚上の温度受容器は、主に外気温が急激に変化した時に反応し、
体の深部の温度センサーは、体温が変化した時に反応します。

 

これらの温度を感じる器官が互いに協力して、
脳の視床下部にある体温調節中枢に温度情報を伝達して、
適切な量の汗をかかせるようにしています。

 

しかし、外気温が急激に変化すると、
その変化に敏感に対応できない事もあります。

 

例えば、冷房の効いている部屋から急に暑い外へ出て、
外気に皮膚がさらされた場合、しばらくは汗が出なかったが、
その後に急激に大量の汗が出てくる、という経験をしたことがあると思います。

a0002_011298

それは、皮膚の温度受容器が過剰に反応して、
すばやく大量の汗をかくように伝達しているからです。

 

更には、冷房の効いた部屋と暑い屋外との出入りを繰り返すと、
もっと多くの汗をかくようになります。

 

なぜかというと、
熱い屋外からいきなり冷房の部屋に入ると、急激に皮膚温度が下がるので、
それを温度受容器が感じ取り、汗が止まるようになりますが、
そうなると、それ以降は体温は下がらなくなります。

 

つまりこの時は、皮膚上では涼しく感じていても、
深部の体温は高い状態のままになっています。

 

そうした状態の時に、再び熱い屋外の外気に触れると、
急激な皮膚温度の上昇と、高い状態のままであった体内温度の相乗効果によって、
さらに大量の汗をかく事になってしまいます。
 
ですので、冷房の部屋と熱い屋外への急な出入りは控えて、
玄関先や入り口付近などの中間の温度の場所に数分間とどまって、
皮膚上の温度受容器を混乱させないように注意した方が良いでしょう。 

a0001_017040

昭和のまだクーラーがなかった時代には、
基本的には外気の気温の変化によって少しずつ皮膚温度変わっていき、
それによって少しずつ汗の出る量も調節できましたが、
クーラーという文明の利器が外気温の急激な変化を生み出し、
それが人間の温度受容器を狂わしているとも言えるんですね。

コメントを残す