病院での汗の治療法—精神分析療法、ロゴセラピー

自分なりにいろいろ試してみたけど、
どうやっても汗を抑えることができない場合は、
病院へ行って治療してもらう選択肢もあります。

 

自分の多汗が精神性発汗であると分かっている場合は、
心療内科へ行く事をお勧めしますが、
原因がよく分かっていない場合は、とりあえず皮膚科へいって
その症状を診てもらったほうが良いでしょう。

 

具体的な治療法としては、メンタルに働きかける方法
自分でできる訓練方法薬物療法外科手術などに分ける事ができますが、
今回はメンタルに働きかける方法として、
精神分析療法ロゴセラピーをご紹介します。

 

精神分析療法

これは目に見える汗そのものを抑えることを問題にするのではなく、
もっと心の奥深い潜在意識レベルで、汗が持つ隠された意味を探っていく療法です。

 

この療法は、多汗症だけではなく、心に起因するうつ病などの症状にも
使われている療法で、一般的には「自由連想法」というやり方が用いられています。

 

患者さんと面接を行い、患者さんが思いつくまま浮かんでくる事柄を
カウンセラーに話してもらいます。

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カウンセラーは、話の内容や話しているときの態度、感情などを手掛かりにして、
患者さん自身も気づいていない無意識の欲望や願望、トラウマなどを意識化させます。

 

患者さんは、それを基に、幼い頃の対人関係やコンプレックスなどを掘り起こし、
過去の様々な記憶をたぐり寄せ、現在の感情と汗との関連について
理解を深めていきます。

精神分析療法
この療法は、患者さんとカウンセラーが一緒になって、患者さんの潜在意識を探していき、多汗の原因となっている事象を見つけ出し、それを理解する事で、汗からの解放を目指すものです。

 

ロゴセラピー

ロゴセラピーとは、ヴィクトール・E・フランクルによって創始された心理療法です。

 

その基本的な考えは、
人間とは常に人生の意味を見出す事を目的に生きていて、
その意味が見出せないと、心の障害も起きやすくなる
としています。

 

こうした考えを汗の治療だけでなく、
対人恐怖などの治療にも幅広く応用しています。

 

例えば、人間の心理では、ある欲望をあまりにも強く持ってしまうと、
かえって望むものの実現を不可能にしてしまうことがあります。

 

また逆に、ある嫌な出来事から逃げようとすると、
かえってその嫌な出来事を引き寄せてしまうという事もあります。

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手のひらに大汗をかき、多汗症の恐怖にまで発展する過程で、
患者さんの心理は手のひらのみに意識を集中させ過ぎています。

ロゴセラピー
ロゴセラピーでは、汗をかかないようにしようと、嫌な出来事から逃げようとするのではなく、「どうせ汗をかくのなら、どのくらい汗が出るものなのか試してみようか」と逆説的に開き直る事で緊張を遠ざけ、結果的に汗を軽減させようとするものです。

 

精神分析療法では汗の軽減までに時間がかかりますが、
ロゴセラピーでは、1回の面接で発汗が激減したというケースも見られます。

 

ただし、これも患者さんの性格によります。
粘着性の強い性格の人の場合、こうした開き直りの発想自体が
かえって意識を汗に向けることになり、逆効果になることもあります。

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