汗腺機能を強化するための効果的な入浴方法とは?

熱帯地方などの気温が高い地域に住んでいる人は、
それほど多くの汗をかきません。

 

また、長年ずっと暑い気温の中で生活していると、
基礎代謝が他の地域に住んでいる人よりは低くなって、
熱産生も少なくなってきます。

 

よく誤解しがちなのは、暑い地域に住んでいると代謝が良くて、
寒い地域に住んでいると代謝が悪いと思ってしまいますが、これは全くの逆ですね。

寒い場合、代謝量を増加させて、熱産生を多くして(体内の熱を多くして)、
且つ、汗を抑えるようにして、体温を維持させようとします。
暑い場合、代謝量を減少させて、熱産生を少なくし(体内の熱を少なくし)、
且つ、汗を出すようにして、体温上昇を抑えようとします。 

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更に、暑い地域では皮膚温度が上がる傾向にあるので、
その分、熱の放出も盛んに行われる為、汗を出す必要性も少なくなってきます。

 

また、長年暑い地域で生活していると、汗腺機能も自然に高まっていき、
少量の汗でも効率的に体温調節ができるようになっていきます。

 

このような、
基礎代謝の低下
皮膚温度の上昇による熱放出
汗腺機能の強化による効率的な体温調節
により、暑さに強い体質になっていくことを「長期暑熱順化」といいます。

 

要するに、暑さに体が慣れてくる、という事ですね。

 

実は、こうした事を日本の夏の暑さ対策にも応用できます。

 

上記では長年暑い地域に住んでいる人だからできた「長期暑熱順化」ですが、
これを日本の暑い夏に向けて、短い期間で汗腺の機能強化を行っていく
短期暑熱順化」としての訓練をやるんですね。

 

具体的には、お風呂の入り方を工夫する事で、汗腺機能を強化していきます。

 

まずは、43~44℃ほどの熱めのお湯を腰のあたりまで、少なめに張ります。
そしてその中に入り、下半身と両手の肘から手先までを浸すようにします。

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通常なら約5分ほどで大量の汗をかくことになりますが、
時間的には10~15分ほど浸かっておきましょう。

 

手や足というのは、汗腺が多く存在する場所でもありますので、
その部分の汗腺機能を高めるには、最も効果的な入浴方法と言えます。

 

10~15分経過した後は、おへそあたりまで湯船に水を足して、
温めのお湯に変えて通常の半身浴を行います。 

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なぜこのような2種類の半身浴を行うのかというと、
自律神経のバランスを整える為です。

 

最初の手足だけの高温浴では、交感神経が刺激されて気持ちが昂ぶってしまいますが、
次の、通常の半身欲では、副交感神経が優位となり、リラックスした気持ちになれます。

 

こうして自律神経も調節する事で、
汗腺への汗を出す命令もスムーズに行えるようになります。

 

イラスト

上記のような入浴法を繰り返す事で、汗腺機能が鍛えられ、
短期暑熱順化」されて、無駄に多くの汗をかくのではなく、
暑さに適した量の汗をかけるようになるでしょう。

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