皮膚と脳の2か所のセンサーで温度を感じる

普段私たちが「暑いなぁー」とか、
「今日は冷えるなぁー」とか、感じたりするのは、
こうした温度の変化を感じ取るセンサーが
体に備わっているからです。

 

では、体のどこにセンサーがあるのかというと、
皮膚上に存在しているのはもちろんですが、
それ以外にも、にも温度を感じるセンサーは備わっています。

 

つまり、皮膚のそれぞれに温度を感じるセンサーがあり、
それらが連携を取り合って汗の量が調節されているわけです。

 

この2つのセンサーはどのような時に働くのかというと、

通常の日常生活をしていて、外気温が安定している時には
脳のセンサーが感じる温度情報を元にして、
汗の量が調節されるようになっています。

しかし、外気温が急激に変化した時には、
皮膚のセンサーがキャッチした情報を優先して、
汗の量が調節される仕組みになっています。

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こうして2つのセンサーが高度に連携する事で
常に最適な量の汗を出させるようにしています。

冷暖房で2つの温度センサーが混乱!?

しかし、冷暖房設備が一般化して、
室内と室外とで温度が急激に変化する生活を続けていると、
こうした2つセンサーの働きが混乱してしまう事になります。

 

例えば、真夏の暑い日に外出をして大汗をかいた人が
冷房の効いた部屋へ入ってきた場合を考えてみましょう。

 

この場合、皮膚の温度が急激に低くなって、
皮膚の温度センサーが、すばやくその変化に対応します。

 

つまり、汗を出す指令を下す視床下部に
涼しくなったから、汗を止めるように
という情報を送るようになります。

 

しかし、その時の状況は、皮膚の温度は確かに下がりましたが
脳の温度は下がっておらず、高温のままです。

 

となると、脳の温度センサーでは、
暑いままなので、引き続き汗を出すように
という情報を送り続けてしまいます。

 

つまり、汗の量を調節する役目である視床下部は、

皮膚の温度センサーからは、「汗を止めるように
脳の温度センサーからは、「汗を出すように

という、全く逆の情報を同時に受け取るようになり、
どちらを優先して良いのか分からず、混乱した状況になってしまいます。

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冷暖房が一般的に普及していなかった昔の日本なら、
外気温が急激に変化する事って日常生活ではほとんどなかった事です。

 

お風呂とか水浴び、プールなどでは、皮膚に急激な温度変化をもたらしますが、
一日に何度も繰り返す事ではないので、皮膚のセンサーで十分に対応できます。

 

しかし、冷暖房が当たり前となり、
普段の生活の中で、暑い環境と寒い環境を何度も行き来していると、
体内での情報伝達のやり取りが混乱して、
それが元で自律神経の乱れにまで発展してしまう事もありますので
注意しなければいけません。

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